
2024/10/04
副住職の「歳時記」vol.17 2024年(令和6年)5月 大施餓鬼会
伊藤 悦央
聖号十称
本年は宗祖・法然上人が浄土宗を開宗して850年の記念の年を迎えました。芝の大本山増上寺では毎年4月初めの数日間、法然上人の忌日法要である「御忌会(ぎょきえ)」を奉修しています。これは浄土宗の一大行事であり、大人数の僧侶による法要は本当に圧巻です。他にも境内のいたる所で催しが行われ、是非とも毎年でありますので期間中にお参り頂ければと存じます。近年は桜の開花も早く御忌の時には散っていることもざらでしたが、今年はちょうど見頃でいろどりが添えられました。
綺麗に咲いて儚く散る花はよく人の命に重ねられます。花が散るのも人が亡くなるのもこの世の定めでありますが、花と違って「人は死んだらお終いなの?」という途方もない絶望に救いの道を示してくれたのが、仏教を開いたお釈迦様であり、その教えから今の私たちに最適な教えを選んだ法然上人にほかなりません。
850年脈々と受け継がれてきたみ教えに改めて感謝して、これからもその教えを伝えていけるように努めます。どうぞ皆様もお寺の方へふるってお越しくださいませ。
至心合掌